手塩にかけて育まれる海ぶどうは、丁寧さと探求心の賜物。
SOLOSオリジナルエキスの大半を占める沖縄の海ぶどうを深掘り。
SOLOSの製品に使用している海ぶどうの故郷は、沖縄県国頭郡にある宜野座村。
養殖場で働くスタッフの手の美しさに魅せられ、SOLOSオリジナルエキスの大半を占める素材として導入に至りました。
2017年から事業を手掛けている棚原さんに、養殖や出荷の過程でのこだわりを伺います。
意外にも浅い、海ぶどう養殖の歴史
海ぶどうは、ビタミン・ミネラル・食物繊維・鉄分などの栄養素と水分を豊富に含む海藻の一種。
カロリーが低いため、美容を気にされる方やダイエット中の方にも適しています。
沖縄では伝統ある食材かと思いきや、広く食べられるようになったのは意外と最近。
平成元年に恩納村の漁協で研究グループが立ち上がり、平成5年まで研究を重ねた結果、事業化の可能性が高まり、以降県内外に出荷されるようになりました。
「丁寧」をモットーに、研究・実験を重ねる日々
棚原さんが大切にしていることは「丁寧さ」。
決して、養殖=放置 ではないのです。
海ぶどうが養殖されるようになってからまだ30年ほどということもあり、毎日が試行錯誤の連続。
生態や養殖技法について明らかになっていない部分も多い中、丁寧に観察して臨機応変に対応しなくてはなりません。
棚原さんが管理する養殖場には、2mほどの水槽が60個あります。
それをたった3人で管理しているというから驚き!繁忙期は朝4時半から作業を開始し、
ご自身は事業を始めてから1日も休んでいません。
とくに天気の影響を受けやすいので、台風のシーズンは大忙し。
日差しを浴びないと鮮やかさが失われてしまうため、水槽の上のネットを開けたり閉めたり、開ける割合を変えたりして調整します。
また、出荷の段階でも丁寧さが必要不可欠。
先端まで美しい緑になっているか、粒がしっかりついているかなど、細かい部分までひとつずつ目視でチェックしています。
海ぶどうは寒さよりも暑さに弱いため、夏場は輸送の段階で品質が落ちてしまうことも。おいしい海ぶどうを届けるため、出荷の最終段階まで最大限の配慮を心がけています。
B級品を活用することでサステナビリティにも貢献
収穫する海ぶどうは質によってA級・B級とランクが分けられ、市場には見映えするA級品のみが出回ります。
しかし、中身の品質はA級品もB級品も同じ。
SOLOSの製品には、本来捨てられてしまうB級品を活用しています。
B級品は次の植え付けの母藻として使うこともありますが、海ぶどうはどんどん育つのが特徴。
回転が速い時期(3~8月)でも1割、冬場で4割は廃棄になってしまうという現実がありました。
化粧品の原料として活用することは、新しいサステナブルな選択肢と言えるでしょう。
海ぶどうを化粧品に活用する際、課題となるのは“香り”
海ぶどうを化粧品に活用するためには、「香り」が課題だと語る棚原さん。
少量プラスするだけでも、海ぶどう独特の磯っぽい香りが強く出てしまうためです。
棚原さんは以前にも、海ぶどうを使用した石けんの開発に携わったことがあるそう。そのときは海ぶどう感をカモフラージュするために配合されたラベンダーの香りが強く、ややクセがあったのだとか。
SOLOSのクセがなく自然な香りには、棚原さんも太鼓判を捺してくださいました。
まとめ
生産者の方が養殖にかける想いやプロセスを知ると、海ぶどうに対する見方が変わる方も多いのではないでしょうか。
食用としてだけではない海ぶどうの魅力を、あなたの肌でも体感してみてください。